Graduate

2011年大学院油絵コース修了

柿沼宏樹

画家

  • 経歴

    1985年

    東京生まれ

  • 展示等

    2007年

    via art 2007(シンワアートミュージアム)

    2008年

    J-ART in Shanghai 展(雅巣画廊・上海)

    2009年

    武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 [卒業制作研究室賞]
    アートサイト岩室(岩室温泉)
    第5回世界絵画大賞展 [佐々木豊賞受賞]

    2010年

    アートフェア東京2010(泰明画廊)
    第19回奨学生展(佐藤美術館)

    2011年

    武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 [修了制作優秀賞]
    三越美術特選会(日本橋三越)
    個展unmanifested(泰明画廊)

    2012年

    Art Beijing 2012 (北京)
    タロット原画展(泰明画廊)

    2013年

    Art Beijing 2013 日本ブース (北京)
    ヨーロッパ取材旅行

    2014年

    上野の森大賞展 [賞候補]
    kahal art competition & exhibition 2014(アートコンプレックスセンター)
    未来展(日動画廊)[特別賞]

    2015年

    LA ART SHOW 2015(ロサンゼルス)
    上野の森大賞展[賞候補]

    2016年

    サンライズギャラリーオープニング展(ジャカルタ)
    Young Art Taipei 2016(FUMA contemporay Tokyo シェラトン台北)

  • Unmanifested Reality

    木製パネル 油彩 テンペラ 1250×2840mm

  • Unmanifested Response A

    木製パネル 油彩 テンペラ 1303×1620mm

  • 鉄塔より愛を込めて

    木製パネル 油彩 テンペラ 1620×1620mm

  • CASE series

    木製パネル 油彩 テンペラ 各333×242mm

  • SLAVE

    木製パネル 油彩 テンペラ 273×220mm

  • AG1974亀丸

    木製パネル 油彩 テンペラ

  • Q:ご自身の活動、お仕事の内容についてお話をおきかせください。
    A:画廊での発表を中心に作家活動をしています。副業でイラストや講師などをしながらですが、結構自由にやっています。
     制作は常に自問自答の優柔不断さを中心に箱庭的群像を描いています。答えを出す事など僕自身そんな大それたことなどできないので、その時代の感覚を刻印するようにやや優柔不断な絵を描いています。日常から社会に自ら埋没して、そして俯瞰して切り離して皮肉っぽく打ち明けるような。答えを出せるなら他の事をやれば良いと思います。それが僕の投げかける精一杯です。
  • Q:油絵を学んでよかったことはなんですか。
    A:本来こういった質問にはもっと適切な答えがあるのかもしれませんが、僕の場合は描く事による自己肯定みたいなものをつかめたような気がします。学生の頃から自分より上手い人は山ほどいて、油絵の具とはなんぞやと語るべき人はもっと適切な人がいると思うのですが、自身の制作に潜る事にかけては人一倍対話ができたと思いますし、そこで養えたものは財産です。多くの経験をもとに在学中から徐々に作家としてのプロ意識も芽生えました。
  • Q:今後の活動についてお聞かせください。
    A:海外を視野にいれています。ヨーロッパ一周や、東北やアジアをめぐり、視野の拡大と学べるものの圧倒的な違いを感じたので、そういった土を踏む行為、経験は大切にしていきたいと思います。そして幼少期の趣味から始まり、根幹にあるその等身大の影響をアウトプットする事が今取り組んでいる事でもあります。この時代に絵を描いているからこそ、避けては通れない問題が目の前で起こりました。その解釈に今は自分なりの特撮で投げかけようとしています。その他、現在同時代を生きる様々な表現媒体との連携も意識して動いています。自己の研鑽は当然の事で、且つ同世代で強くあらんとすることも大切な事だと思います。
  • Q:今、ムサビで油絵を学んでいる後輩の学生、あるいは、これから油絵を学ぼうとする受験生の皆さんにメッセージをお願いします。
    A:描いて下さい。僕が何を言えたものではないですが、描いて悩んで。ムサビには描く環境は充分にあるのでまずそこを大いに活用して下さい。そして自分の作品、他者をぶち抜けるようなものをつかんで下さい。ここが一番大切だと思います。社会はもっとぶち抜いてきます。決して形にならずともここでまず打ち勝って下さい。油絵学科だけでなくいろんな人と話して、いろいろな経験をつんで欲しいと思いますし、僕もいまだにここで悩みながらやっています。共に切磋琢磨できたらと思います。あと、作品をつくるときは、あとの事など考えず、バカになってほしいなと、個人的な希望です。