Curriculum

1年次
「みること、描くこと、それの問い直し」

1年次のカリキュラムでは、ものをみること、あるいは何かを描くことの問い直しとしての基礎に重点をおいた授業がおこなわれます。一口に基礎といっても学生それぞれで捉え方に大きな違いがあります。例えば静物や人体をじっくり観察し、それらを描くことからさまざまな絵画の基礎を学ぶというのは重要なことですし、浮かんでくるイメージをドローイングしてみることや、あるいは自分自身と自分の絵について、自分のことばでじっくり考えてみることも同様に重要な基礎のひとつです。いずれにしてもそこには「描くことって何だろう?」といった問い直しがあるはずで、画一的な基礎造形観のみではそれに対応することはできません。


2年次
「客観的な視野から」

2年次ではより視野を広げ、客観的に自分の作品や「絵画/美術」をとらえ直すことが求められます。もちろん作品を制作する上で、主観的な視点が最も重要であることはいうまでもありません。しかしこの時期にあえて客観的な視点を意識することは、単に視野を広げるだけでなく、「自分らしさというものについて改めて考えるきっかけにもなるでしょう。


3年次

3年次からは1、2年次のような課題がなくなり、学生の自発的な制作からすべてがスタートします。個々の作品は同じ教室の学生や教員の批評にもまれながら独自のものとなっていきます。また夏季休業あけに、油絵版画両専攻の3年生全員が作品を展示して、全教員がそれぞれ選出した作品に賞を与えるコンクールを行い、自身の制作と作品を発表することとの相互関係を問い直します。3年次からは、Aコース、Bコースの2コースに別れ、専門的な表現活動の準備段階に向かいます。

[Aコース]

ものをよく見ることは自分自身を見つめるということでもあります。
そこから派生するイメージの変容・構造など、個人から生み出される絵画の課題や可能性を追求します。

[Bコース]

絵画とは何だろう?その根本的な意味を考え、絵画・立体・インスタレーション・映像などさまざまなジャンルを柔軟にとらえ、美術に対する考えを深めていきます。


4年次

4年次は後半の卒業制作にすべてが集約されています。それは4年間の集大成といった意味だけでなく、学生から自立した美術作家/表現者としての重要な第一歩であるからにほかなりません。これまで養ってきた表現力を結実させて作品を制作・展示し、社会に対して開かれた状況のなか、ひとりの制作者としての自覚と責任が問われます。