Studio

絵画組成

絵画組成室では絵画を構造的な側面から考察・研究するために油絵専攻の全学生に向けて解放されている教室です。
1年次では技法・材料についての講義と実習を行い、2年次は実習、制作を主とした「工芸制作Ⅱ」の授業があります。
3年次以降は希望者に向けて古典技法から、近現代作家の技法までを学ぶゼミ「技法研究Ⅰ、Ⅱ」を通じて、絵画諸材料の正しい理解と使用法を習得します。
なお絵画組成室の設備は授業以外でも使用することができ、大型の支持体作りなどに必要な、木材加工のためのパネルソー、卓上丸ノコなどを設置しています。また制作支援として、油絵専攻の学生のみを対象に、キャンバス、テレピン、各種オイル、膠、木材などを安価にて提供しています。


1年 講義と実習による授業

・油彩画の構造–材料、技法についての考察

①支持体
②各種地塗り
③描画法
④画溶液について
⑤油絵具の組成と特性

・水性絵具について

①テンペラ絵具の組成と特性
②描画法
③アクリル絵具の組成とその他の絵画材
④水彩画、フレスコ画法概説

・技法史

①テンペラ技法
②イタリアルネッサンス絵画技法
③北方ルネッサンス絵画技法
④ヴェネツィア派技法
⑤フランドル派技法
⑥17世紀以降の絵画技法

・絵具材料の有害性と法規制について

工芸制作Ⅱ(支持体作り)
フレスコ画の集中授業
デジタル画集閲覧コーナー(絵画組成室)

2年 実習、制作を主とした授業

・絵画諸材料に関しての講義と油絵具制作実習

・水性地と半油性地の制作実習

・ヴェネツィア派の実際

・フランドル派の実際

・テンペラ画制作(選択授業)

混合技法による実制作

3年 各クラス毎の技法研究集中ゼミ

・古典技法の研究

①テンペラ技法
②イタリアルネッサンス絵画技法
③北方ルネッサンス絵画技法
④フランドル派技法
⑤ヴェネツィア派技法

・近代、現代作家技法の研究

①下地の研究、下層描き、彩色法、絵具材料
②新造材の研究、描画用液の研究、表現の研究

技法研究Ⅰ(模写 グリザイユ技法)
絵画組成実習室(2号館417教室)