International

油絵学科では本学の協定校であるフランスのパリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)、インドネシアのバンドン工科大学(ITB)等の大学と2017年度より協定校プロジェクトを実施しています。十数名の学生がそれぞれの大学に一週間程度滞在し、現地の学生たちと交流をしながら制作を行います。未知の環境で異なる文化を肌で感じることは、自分の制作を積極的に見つめ直す良い機会にもなるでしょう。

2013

Flying Portfolio Printed Kite and Floating Graphics

日程

2014年3月25日〜3月30日

場所

サンフランシスコ/ベイエリア(USA)
SGC International conferenceは今年42回目を迎える。
今回”Bridges”というタイトルでサンフランシスコのベイエリアを舞台に開催された。

参加者

遠藤 竜太 (油絵学科教授)
豊泉 綾乃 (油絵学科版画研究室助手)
越智 也実 (油絵学科版画研究室教務補助員)
北嶋 勇佑 (大学院版画コース2年)
齋藤 思帆 (大学院版画コース2年)
鈴木 富美子 (大学院版画コース2年)
中村 真理 (大学院版画コース1年)
増田 陽太 (造形学部版画専攻4年)
松塚 実佳 (造形学部版画専攻4年)
島田 優里 (造形学部版画専攻3年)
橋渡 春香 (造形学部版画専攻3年)

協同研究校

アルバータ大学 オハイオ大学 テネシー大学ノックスビル校

協力

広井力(東京学芸大学名誉教授/埼玉県春日部市大凧会館名誉館長)
Beauvais Lyons(テネシー大学ノックスビル校)
Koichi Yamamoto(テネシー大学ノックスビル校)
Melissa Haviland(オハイオ大学)
Cris Dacre(アルバータ大学)
Mario Laplante(サンフランシスコ州立大学)
Susan Belau(サンフランシスコ州立大学)

デモンストレーション/ワークショップ

日程:2014年3月27日
場所:サンフランシスコ州立大学

プレゼンテーター

Beauvais Lyons
Koichi Yamamoto
Melissa Haviland
Cris Dacre
Daliab Stahi
Karla HAckenmiller
Ryuta Endo
Ayano Toyoizumi

カンファレンス訪問先

City College of San Francisco
Academy of Art University
Kala Art institute
San Francisco State University
Colifornia College of the Arts

スケジュール

25日
サンフランシスコ着
26日
11:00-15:00 サンフランシスコ州立大学でデモンストレーション・ワークショップ準備
15:00- ハイアットホテルでスケジュール確認
17:00-18:00 カンファレンス/開会式
18:00-20:00 Academy of Art Universityで展覧会のオープニングイベントに参加する
27日
09:00- サンフランシスコ州立大学でデモンストレーション・ワークショップ準備
11:30-12:30 武蔵野美術大学デモンストレーション
12:30-13:30 オハイオ大学デモンストレーション
13:30-14:30 テネシー大学ノックスビル校デモンストレーション
14:30-15:30 アルバータ大学デモンストレーション
15:30-17:00 凧揚げ
18:00-20:00 オープンポートフォリオ
28日
09:00-10:00 オープンポートフォリオ
11:00-17:00 版画工房Kala Art instituteにてスタジオ、ギャラリーを見学
17:00-19:00 California College of Art and Craftを見学
29日
10:00-15:00 SGCIのイベントを見学
30日
日本着


国際交流プロジェクト”Flying Portfolio: Printed Kites”
-版画をフレームから解放して-

“Flying Portfolio: Printed Kites”は、テネシー大学と本学版画研究室、オハイオ大学、アルバータ大学(カナダ)によって企画され、約半年間に渡りインターネット上で経過を報告し合いながら共同で版画と凧を融合させる造形研究に取り組んだプロジェクトである。それは、プリント(版画)をカイト(凧)という古くからの遊具に作り変える課題を通してそれぞれの国の文化を知り、版画が内包している表現の可能性を研究することで国際交流を図ろうとするものであった。
そしてこのプロジェクトの最大の目的は、その成果をSGC International conferenceにおいて発表し、共同研究した学生同士のみならず、多くの作家や研究者や学生と対面して意見交換を行い、国際的な視野による現代の版表現について個々に研究を深めることであったと言える。

今回のSGC International conferenceは、サンフランシスコのベイエリアの大学、美術学校、版画研究所、工房などが会場となり、5日間に渡って様々な展覧会やワークショップ、ディスカッション、デモンストレーションが行われ、世界各国から1500人が参加する世界屈指の大規模なものであった。
私達の”Flying Portfolio: Printed Kites”のデモンストレーションはサンフランシスコ州立大学のファインアート棟の版画スタジオで開催され、また、凧上げは学内のサッカーグラウンドで行なわれた。本学は事前に調査した和凧の特徴と歴史を紹介し、日本の伝統木版画(浮世絵版画)の摺りの技法を実演したのだが、このデモンストレーションには延べ約300人の来場者があり、大きな反響を得たことは参加した学生それぞれの確固たる自信となったのではないだろうか。
また、今回のカンファレンスで本学の学生はオープンポートフォリオというプログラムにも参加した。それは、各個人に割り当てられたテーブルにそれぞれが作品を並べて来場者と直に作品を介してコミュニケーションをとる場であり、英語による会話に苦労しつつも日常の学内での授業や講評会などでは得ることができないとても貴重な体験となったに違いない。

このプロジェクトのように、版画を壁に掛けられる存在から解放することで新しい表現を探ることは必ずしも従来の版画を否定するものではなく、多くの場合、翻って伝統的な版画の存在意義を再発見することにもつながる。今回のカンファレンスは、まさにそのような版画の多様性を示すものであった。
そして何よりも、このような意義の深い国際交流プロジェクトと国際的なカンファレンスでの経験が、参加した学生それぞれの今後の研究・制作の糧となり、近い将来に広い視野を持つ表現者として大きく開花するよう、携わったすべての関係者が国を超えて期待していることも学生たちは肌で感じたに違いない。

油絵学科教授 遠藤竜太


2012

“PRINT Resonance”シラパコーン大学展レセプション参加、およびワークショップ(共同授業)の実施

“PRINT Resonance”シラパコーン大学展

2012年9月3日~10月6日に亘って武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された”PRINT Resonance”―世界の美術学校の版画集展。本学をはじめ、シラパコーン大学(タイ)、アルバータ大学(カナダ)、アントワープ王立美術アカデミー(ベルギー)、テネシー大学ノックスビル校(アメリカ合衆国)など5校の版画研究室が参加し、その成果である版画集を本学での展示形態に準じて、各校でも同様の展覧会を開催することを依頼していたところ、先駆けてシラパコーン大学での開催が決定した。これを機に、本学教員と学生がシラパコーン大学を訪問し、レセプション出席やワークショップ(共同授業)実施を実現することで、さらなる交流の機運を発展させながら、グローバル人材育成に向けた実践教育の端緒となる事を目指した。

武蔵野美術大学:

遠藤 竜太教授、高浜 利也教授
赤本 啓護(院2)、瀧 千尋(院2)、塚本 暁宣(院1)、安齋 歩見(院1)

シラパコーン大学:

Assistant Professor  Yamawit Kunchaethong
Associate Professor  Tinnakorn Kasornsuwan
Lecturer  Prakarn Jantaravichit
Lecturer  Vimonmarn Khanthachavana

実施日時

2013年2月24日(日)~3月2日(土)

場所

シラパコーン大学 ワ・タープラ キャンパス

スケジュール

2月24日(日)バンコク着
2月25日(月)10:00〜17:00 ワークショップ準備(シラパコーン大学版画工房)
2月26日(火)10:00〜17:00 ワークショップ準備(シラパコーン大学版画工房)
18:00~20:00 ”PRINT Resonance”レセプション参加(シラパコーン大学アートセンター)
2月27日(水)10:00~17:00 ワークショップ(共同授業)の実施(シラパコーン大学アートセンター)
2月28日(木)市内見学
3月1日(金)10:00~12:00 シラパコーン大学ナコーンパトム キャンパス(大学院スタジオ)見学
3月2日(土)成田着

レセプション出席者氏名

Embassy of The Kingdom of Belgium:ベルギー大使館

Ambassador 大使 Mr. Marc Michielsen

Silpakorn University:

President 学長:Assistant Prof. Chaicharn Thavaravej
Vice President 副学長:Assistant Prof. Thavorn Ko-Udomvit
Dean 学部長:Associate Prof. Parinya Tantisuk
Director of Art Centre アートセンター長:Associate Prof . Amrit Chusuwan
Head of Graphic Art Department 版画学科長:Associate Prof. Tinakorn Kasornsuwan
Head of Graphic Art Department 版画学科長:Assistant Prof. Yamawit Kunchaethong
Lecturer:Vimonmarn Khanthachavana
Lecturer:Prakarn Jantaravichit


ワークショップ(共同授業)

このワークショップ(共同授業)の目的は、タイでは入手困難なシナベニヤや和紙、バレンなど、日本独自の道具や素材を使った水性木版画技法によって、シラパコーン大学の学生が実際に作品を制作する機会を持つことにある。 同時に、本学学生が同じく版画を学ぶタイの美術大学生と共に、作品制作に取り組む時間を共有する過程で、自国の固有文化を伝えながら異文化コミュニケーションを実践体験する場となることをも目指している。

“PRINT Resonance”で制作された版画集の表紙にも用いられている、日本独自の水性木版画技法である『雲母(キラ)摺り』という雲母(うんも)(鉱物の一種)を絵具に取り込んだ特殊な摺り技術。写楽をはじめとする多くの浮世絵師が用いたこの特殊な摺りの手順を、ワークショップ前半の時間を割いて、瀧 千尋(大学院版画コース2年/木版専攻)を中心とする本学大学院生が披露した。他にも、一般的な彫りや摺り、和紙の扱いなどもあわせて説明しながら限られた時間の中で、数多くの水性木版画技法に関わるデモンストレーションを実施した。

ワークショップの後半、参加学生たちは、シナベニヤ、和紙、バレン、ブラシ、彫刻刀など、本学が国際交流プロジェクトとして、日本から持ち込んだ道具、材料一式を使いながら各自が実際に、水性木版画の作品制作を体験した。短い時間ではあったが、両校の参加学生たちも時間が進むにつれ、作品制作を通してお互い、コミュニケーションを深めながら専門的な知識や技術、それぞれの作品世界などについて意見を交換し合った様子が多く見られたことが印象的だった。

17時には参加者全員が一連の作業を終え、水性木版画による作品を和紙に実際に摺り上げて完成させた。最後に参加者全員の作品を会場内に並べて、両校教員と学生による合同講評会を実施した。

ワークショップ(共同授業)タイトル

水性木版画の摺りと実制作

実施日時

2月27日(水)10:00~17:00

会場

シラパコーン大学 アートセンター

シラパコーン大学参加学生

Mr. Yutt Puektasajatum,  Mr. Surasak Sonsena, Mr. Trirat, Mr. Krengkrai, Mr. Witaya Putpong, Mr. Anon Pongparb, Mr. Amorn Limpkuptathaworn, Mr. Jaturon Pannamphung, Miss Patcharapan Panram, Miss Jiranan Julrabot, Miss Napaporn Inlee, Mr. Kiattisak Rungrattanapattana, Mr. Wal Chirachaisakul, Miss Napatt Piyawongwatthana, Miss Sirirat Sisod, Miss Kamonchanok Pongnuch, Mr. Kittithat Srikerd, Mr. Tinnapat Peamjeak, Mr. Chayan Pol-a-sa, Miss Saipan Mosikrat, Mr. Adisorn Phudkrong, Miss Nitchakarn Temeyasilpin,