2年次

版画の基礎的な技法演習を継続しつつ、油絵学科としての多様な選択制のカリキュラムを受講することで、幅広い視野の中で表現者としての素養を習得する。

3年次

前期に銅版・リトグラフ・木版・シルクスクリーンそれぞれの集中講義を受講したのち、主専攻となる版種を選択し、後期以降、各工房において、より高度な専門性を追求しながら、自由なテーマのもと制作を進める。

4年次

3年次までの経験を通して体得した、表現者としての柔軟で幅広い造形力をもとに、学生各自が真摯に卒業制作に取り組むことによって、版画の新しい地平を切り開くような意欲溢れた、作品制作を実践する。
大学院造形研究科 美術専攻 版画コース
版画コースでは銅版・リトグラフ・木版・シルクスクリーンの基本4版種に加え、デジタル媒体などあらゆる版表現を介して、学生それぞれが自主的に作成した研究計画に基づきながら通年の研究制作を進めていきます。そこには伝統的な版画技法から、同時代の先端的な美術表現に至るまでのあらゆる版表現の領域が含まれており、専門性の極めて高い学びの場となっています。
とりわけ、大学院専用の工房設備は国内外においてもトップレベルの水準であり、版画を総合的に研究・制作するには最適な環境が整っています。石版石を使用したリトグラフ制作や大型プレス機による銅版画制作など、本学ならではの特徴を余すところなく活用しながら、新たな版画の地平を切り拓く表現者となってください。
大学院造形研究科 博士後期課程
本学博士後期課程は、作品制作研究領域、環境形成研究領域、美術理論研究領域の3つの研究領域から成り、それぞれの領域を極めるための横断的な制作・研究環境を整えています。大学院油絵コース・版画コースからは、さらに研究を深めたい学生たちが担当教員の指導のもと、主に作品制作研究領域の博士課程に進学し、より専門性の高い制作に加え、博士論文の執筆に力を注ぎます。