Graduate

2012年 油絵学科卒業

倉富二達広

マーケター

  • 経歴

    1987年

    東京生まれ

    2005年

    東京都立芸術高校卒業

    2007年

    武蔵野美術大学造形学部油絵学科入学

    2010-2011年

    プラット・インスティテュート コミュニケーションデザイン学科交換留学

    2012年

    武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
    プロクター・アンド・ギャンブル マーケティング部門入社

  • アプロック/APPLOCK

    2011.4, ∅ 7 x 17 cm(ケーブルは含まない),プラスチック、ワイヤー

  • ヴォイス/VOICE

    2008.9, 237.6 x 336.4 cm, 写真、パネル

  • ことりのす/BIRDHOUSE

    2011.2, 18 x 18 x 8 cm, タイベックペーパー

  • 不均衡な"N"/IMBALANCED"NEWTON"

    2011-12, 500 x 360 x 250 cm, パフォーマンス(5 分)

  • Q:ご自身の活動、お仕事の内容についてお話をおきかせください。
    A:2012年4月より、P&Gのマーケティング部門で働いています。
    2013年5月まで化粧品(SK-IIなど)を担当、2013年6月からはヘアケア(パンテーンなど)を担当しています。
    仕事の内容は、ブランドの経営者の視点からビジネスを伸ばすために消費者のニーズを理解し、それを元にビジネス戦略を立てること。
    さらにその戦略を元に、実際に消費者が目にするもの(Web、店頭POPなど)を広告代理店と共に作り上げていくことです。
    同僚はとてつもないエリートばかりで試行錯誤の日々ですが、なんとか追いつけるように毎日頑張っています。
  • Q:油絵を学んでよかったことはなんですか。
    A:「人に望まれる個性になった」ということです。 これまでしてきたことが通用しなくなり業績が落ちていく大企業も多い中で、今までにない付加価値を生み出せる人材が望まれていると思います。そんな中「美大」で「油絵学科」というバックグラウンドは、ビジネスの世界でも魅力的な存在なのだと思います。アーティストやデザイナー以外の道へ進んだことで、その独自性が自分の武器となり、これからもそうなるのだろうと感じています。
  • Q:今後の活動についてお聞かせください。
    A:ビジネス感覚をさらに身につけて、将来的にはアートやデザインの分野に戻りたいと思っています。自分の作品をつくり、もしくは他人の作品のサポートをし、それをビジネスとして作り上げていくような活動を夢見ています。
  • Q:今、ムサビで油絵を学んでいる後輩の学生、あるいは、これから油絵を学ぼうとする受験生の皆さんにメッセージをお願いします。
    A:今学んでいる学生へ:まず作品づくりに専心することはとても大切です。突き抜けるくらいひたすら取り組んだら良いと思います。
    そして同時に、何か一つ他のことにも取り組むと自分の世界を広げてくれます。私にとっては英語でした。素晴らしい英語の教授陣のおかげで、NYへの交換留学も外資系の会社での仕事も実現出来ました。
    自分のコアを持ちつつ、プラスαの能力を持つことがチャンスを掴める鍵になると思います。
    これから学ぼうとする学生へ:油絵を学ぶからといって、道は一つではありません。違う道があればそっちに行っても良いのです。
    まずは作品づくりに一生懸命取り組みつつ、自分の好きなこと・得意なことを知ること、人とコミュニケーションをすることも心がけてほしいなと思います。きっとうまくいくと信じながら、頑張ってほしいです。