版画の技法は実にさまざまで、習得にも時間がかかります。1・2年次はその入り口として、版画制作と油彩やデッサンによる絵画制作を行き来し、絵画や版画について総合的に考察します。技法の習得に終始することなく、描くことの意味や本質と向き合い、骨太な基礎力を身につけます。
3年次からの専門課程では、木版・銅版・リトグラフ・シルクスクリーンの4版種のいずれかの工房に所属し、専門的な実習に臨みます。学年を超えて共有する工房は、互いが刺激し合う創造的空気に満ちているはずです。版種をまたいだ制作や、デザイン領域への展開を志向する学生のための指導体制も整えています。
版をつくったり、紙に刷ったりする版画の制作過程での様々な体験を通して、新たな表現の可能性に出会い、学生一人一人の個性を再発見することを目指す。1、2年次での体験的な授業を経て、3年次からはより専門的に、銅版・リトグラフ・木版・シルクスクリーンのそれぞれの技法を学びながら、自分に適した版種を選んで主専攻とする。一方で、版種をまたいだ制作や、他の複数メディア表現への展開も可能とする。